1994年から続く地域情報紙『シンヴィング』の編集スタッフが作る情報サイト

双子アクション大道芸人双子スタントマン・双子アクションパフォーマー 黒田朋樹さん・昌樹さん

投稿日: 2012年2月23日

双子アクション大道芸人双子スタントマン・双子アクションパフォーマー 黒田朋樹さん・昌樹さん

1人1人がヒーローだ!!

アクションを通してそんなメッセージを届けている黒田朋樹さん・昌樹さん。
大道芸人、スタントマン、スーツアクター、アクションヒーロー…etc.
さまざまな顔をもつ二人は双子の兄弟である。
アクションで人々を元気にしたいとさまざまなパフォーマンスで勇気と感動を与えている。

ジャッキー・チェンに憧れた少年時代

男の子なら誰でも憧れるであろう仮面ライダーやウルトラマン、戦隊ヒーローたち。黒田さん兄弟も幼い頃、戦隊ヒーローになることを夢見て、ヒーローごっこをして遊ぶやんちゃな子どもだった。小学五年のとき、たまたま見た映画『酔拳2』でジャッキー・チェンに憧れ、バクテンや宙返りが出来るようになりたいと体操教室に通い始める。中学・高校と体操に打ち込み、兄の朋樹さんは筑波大体育専門学群へ。弟の昌樹さんは幼稚園の先生になるべく北海道教育大へ進学する。別々の道に進んだかのように思えたが、アクションをやりたいという夢は二人とも忘れていなかった。
朋樹さんは大学4年のときにオーストラリアに渡り、スタントマンの修業を積んで映画にも出演。翌年にはアクションを「格闘表現」として卒論を書いて大学を卒業した。一方の昌樹さんは幼稚園の先生として園児たちと接する中で「君たち、一人一人がヒーローなんだよ」というメッセージを送り続けていた。
そんな二人の人生が再び交わる転機となったのが、2008年に自主制作した映画『双龍』が「インディーズ・ムービー・フェスティバル」で準グランプリを受賞したこと。二人で監督・脚本・主演をし、見ごたえのあるアクションシーンを盛り込みながら「一人一人ができることをやれば世界は変えられる」というメッセージを発信したことが受賞につながった。これをきっかけにTVのオーディション番組にも出演。双子スタントマン・アクション俳優として本格的に活動を開始したのを機に、昌樹さんも「先生はアクションヒーローという夢に挑戦します。君達もいつまでも夢を持ち続けてください。夢を叫ぶその笑顔を忘れないでください」との言葉を園児たちに残して、幼稚園教員から転身した。

−みんなで楽しく踊りたい−それが双嵐龍の願い

704person2 さまざまな活動をしている二人だが、とくに思い入れがあるのが祭ヒーロー“舞神・双嵐龍(ぶじん・ソーランドラゴン)”の企画・製作だ。地元・札幌で子どもの頃から踊っていた“よさこいソーラン”を目の不自由な友人に教えたのをきっかけに、障害のあるなしに関わらず誰もが一緒に踊って楽しみたいとの思いから“ユニバーサルソーラン”を仲間と共に提案。目が不自由な人には動きを言葉で伝え、体が不自由な人には手をとって教えるなどして、踊りはみんなのものであることを伝えてきた。その思いをもっと広めたいと誕生したのが“双嵐龍”だ。祭りの踊りは見るものではなくやるもの。踊らなければ本当の楽しさはわからない。とはいえ、なかなか一歩が踏み出せない子どもたち。そこで踊りながら敵を倒す斬新な祭ヒーロー双嵐龍が登場。演舞パフォーマンスや踊りのレクチャーなど行い「一緒に踊ろう!」と声をかければ俄然やる気になる。みんなを巻き込んで祭空間を作りたい、それが双嵐龍の願いだ。元気一杯踊った子どもたちは自信に満ちた“ヒーロー”の顔になる。「ヒーローは姿形じゃない。今、勇気を出して舞台に上がり踊っていた君達はまさにヒーローだったよ」双嵐龍のそんな言葉が子どもたちの心に響く。
双嵐龍の和風スタイルにもわけがある。それは日本の伝統文化を継承していきたいという思いがあるからだ。地域から消えかかっている踊りや民謡などを若者や子どもたちに継承していくのは難しいこと。そこで双嵐龍が一役買って、アクションの要素を取り入れつつカッコ良く踊れば、子どもたちも興味をもってくれるはず。「地域が元気になるために双嵐龍をどんどん活用してほしい」と言う。

健康にもいいカンフー摩擦は一人一人ができるエコ

最近TVなどでも紹介され注目されているのが、筑波大学環境コミュニケーションラボと共同で企画・開発した“カンフー摩擦”だ。かつて一大ブームを巻き起こした乾布摩擦にカンフーの動きを取り入れてアレンジしたもので、タオル一本で誰でもどこでもできるエクササイズだ。習慣的に行なうことで体温調整機能が向上し、冷暖房に頼らない体が作れるという究極のエコであることから“エコエクササイズ”とうたっている。環境について考えるきっかけになってくれればという思いから、カンフー摩擦の後、参加者と少しだけ環境の話をする。ただの健康体操だと思って体験したことが、実は環境のためになっているんだと思うと参加者も気分がいい。「一人一人ができることをやれば世の中は変わっていく」が二人の持論。「環境についてもできることから始めようよ」そんなメッセージをカンフー摩擦を通して発信しているのだ。

アクションの力で日本中を元気に

震災後「歌の力」「スポーツの力」など「○○の力」という言葉が使われた。それにならって言うなら、黒田さん兄弟は「エンターテインメントの力」を信じていると言う。被災地にボランティアに入った昌樹さんは、避難所の沈んだ空気の中で迷いながらもよさこいソーランを披露したところ、被災者の方から笑みがこぼれ、手拍子して一緒に踊ってくれる人もいた。改めてエンターテインメントは生きる力になることを実感し、自分にできることで支援していこうと思ったそうだ。他の大道芸を見て感動し、自らも人々を感動させたいと思いアクションを大道芸という形で表現することを考えた朋樹さんは、「自分たちのアクションを見て、一時でも日常を忘れて楽しんでくれたら嬉しい」と言う。
2012年は龍年。まさに自分たちの年である今年は、“双嵐龍”は各地のお祭り会場でたくさんの人たちと一緒に踊って踊りの楽しさを伝え、双子アクション大道芸人“双龍(ツインズドラゴン)”は活動の場を全国に広げて多くの人をアクションで感動させたいと気合十分。更に進化したパフォーマンスを披露してくれることだろう。まだまだやりたいことがたくさんあるという二人。若い力・アクションの力で日本を元気にする今後の活躍に期待したい。

プロフィール

黒田朋樹 & 黒田昌樹  Tomoki Kuroda & Masaki Kuroda

1983年7月25日生まれ(双子)。札幌市出身。つくば市在住。
2006年4月    筑波大学生有志による映像製作団体「TAM企画」を設立。その後「TAM-Project」に改名。
2008年8月    「第10回インディーズムービーフェスティバル」にて自主制作した映画『双龍』が準グランプリを受賞。これをきっかけに双子スタントマン・双子アクション俳優としての活動を開始。映画現場などで活躍するかたわら、アクションをさまざまな形で展開し、広く楽しんでもらおうと活動の場を広げる。
2008年12月    筑波大学環境コミュニケーションラボとのコラボでエコ・エクササイズ“カンフー摩擦”を企画・開発。各所でレクチャー活動を行ない、TV・雑誌・新聞などのメディアでも紹介される。
2010年8月    “ユニバーサルソーラン”を広めるためのキャラクター“舞神・双嵐龍”を企画・製作し、各地の祭やイベントに参加。被災地への慰問活動も積極的に行なう。
2011年11月    双子アクション大道芸ユニット“双龍”が東京都公認ヘブンアーティストとして認定される。
その他、全国交通安全教室のレギュラースタントや、「GANTZ」「海賊戦隊ゴーカイジャー」「スーパーヒーロー大戦」など映画のスタントマンとしても活躍中。
アクション&映像制作団体「TAM-Project」
http://www.tam-p.jp
ブログ:http://tam.tsukuba.ch/

最新クチコミ

 

現在クチコミはありません。クチコミお待ちしております。

クチコミをする

メールアドレスは公開されませんのでご安心ください。
また、* が付いている欄は必須項目となりますので、必ずご記入をお願いします。
コメントと一緒に評価☆☆☆☆☆をお願いします。

CAPTCHA