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地元で輝く人Vol.12

投稿日: 2022年12月16日

【地元で輝く人 Vol.12】 “数年先を見据えた植栽作りに取り組む”  東関東植物園代表取締役 高田武司

街路樹、公園の木々や芝生、個人邸の庭木や草花ー。街で見かける風景の中に、植物は当たり前のものとして溶け込んでいます。そんな植物を植えたり、手入れをする植栽が造園業の仕事。今回は、つくばみらい市を中心に造園業を手がける有限会社東関東植物園の高田武司代表取締役にお話を伺いました。

造園業について

東関東植物園の歴史について教えてください。

造園業は父が始めました。父は高校卒業後、東京の造園業で働いていました。その後、埼玉にある植木市場に転職。その頃は景気がよく、造園業時代の先輩から声をかけられ、市場のような事業を起こすことに決めたそう。働いていた埼玉の植木市場をイメージして、造園業「東関東植物園」を設立した、と聞いています。

高田さんはどうして造園業に就いたのですか。

自分は、元々造園業を志していた訳ではなくて。大学に進学し就職活動する中で、改めて植木屋の修行をしたいという気持ちになりました。父に相談し、東京の造園業「綾苑」に就職し3年間修行。その後、つくばみらい市に戻って家業の「東関東植物園」を継ぎました。

東関東植物園では、どんなことをしているのですか。

造園業全般です。公共施設、民間企業、個人邸の造園や緑地管理をしています。つくばみらい市を中心に、近隣の守谷市や取手市だけでなく、頼まれて東京に応援に行くこともあります。

公共施設ではどんなところを管理しているんですか。

みらい平さくら公園の管理が、受け持っている中で一番大きな公共施設。広いので芝刈りだけで3日くらいかかります。子どもさんがたくさん遊びに来る公園なので、作業中の安全面には特に気配りが必要ですね。作業をする時にはコーンを置いて、皆さんに声をかけてから行います。

個人邸の仕事をする上で、気をつけていることは。

気をつけているのは、お客さんに頼まれた通りにすることが必ずしも正解ではない、と言うことです。

例えば、個人邸のお客さんから「あの木を半分に切って欲しい」と依頼があるとします。でも言われた通りに切ってしまうと、木が枯れてしまうこともあるし、枯れなくても木への負担が大きいこともある。そういった時は、お客さんに提案して、伐採の時期をずらすとか、切り方を変えるとか、木にとってより良い方法を探すように心がけています。

私たちの樹木の手入れ手法は、人工的な形に仕立てるのではなく、樹種特有の本来その植物が持つ形、自然樹形を保ったまま管理する方法です。

長いスパンで考えることが大事なんですね。

そうですね。数年先を見据えての剪定を心がけています。庭の管理では、もちろん急を要することもあります。植木が隣地にはみ出してしまったとかね。

私たちとしては、その時だけスポット的に伐採など庭の管理を依頼するのではなく、毎年管理を依頼してもらった方が、庭が良くなっていくと感じています。先々の木々の成長を考えて剪定できるので、木の切り方も変わってくるんですよね。

造園する際に、植木はどうやって選びますか。

植える場所の日照条件、日向であるか日陰であるかなどは大事ですね。植える場所に適した品種を選びます。また、植物には品種によって植えられる北限があります。

お客さんの希望、落葉しないものが良いとか花が咲くものが良いとか、花の色であるとか葉の色味であるとか、そういった希望をお聞きし、植える場所の気象条件に合ったものをこちらでチョイスします。

これまでに大変だったことはありますか。

できるだけ予算を抑えてみかんを植えたい、と言うお客さんがいらして。自分もできるだけ安く抑えるために、ついつい若くて安い苗木を選んでしまった。この辺りの冬の気象条件では、本来みかんは十分に育つことができるのですが、その時植えた苗木は若すぎて、冬の寒さに負けて根付かず、枯れてしまった。この時は予算だけを考えすぎたな、と反省しました。結局、苗木がもう少し大きく成長し、軸がしっかりしたものに植え直すことになりました。

会社の若手育成について、教えてください。

造園業は自然と向き合う仕事ですから、夏は暑く冬は寒い。大変な面もあります。ですが、学歴や性別に関係なく、志があればできる仕事です。

昔のように「技術は見て盗め」と言うようなことはありません。自分が教えられることは精一杯丁寧に教えて若手を育成しています。働く側に求められるのは、アドバイスを聞く素直な気持ちを持っていること。そして、何事も自分で責任を持ってきちんとやることが大事ですね。

つくばみらい市での活動について

高田さんは消防団に加わっているそうですね。

東関東植物園を継いで数年後、近所の少し上の世代の方に誘われて消防団に入りました。自分が所属しているのはつくばみらい市第七分団

入った当初はまだ20代でしたし、活動に参加するのが嫌でしたね。でも、続けていると、だんだんやりがいが見えてきて。一緒に消防団に加わっている先輩や仲間、後輩がいい人ばかりでね。「何をやるにしても、一生懸命やった方が楽しい」と改めて感じさせてくれるんです。分団は15人ほどですが、年齢に関係なく仲良くやっています。

消防団では、普段どのような活動をしているのですか。

月に2回、夕方6時くらいからポンプ車で防災を呼びかける巡回が主な活動ですね。各分団にあるポンプ車、ホースの手入れも定期的に行います。

団員は出動の際に身に付けるために、それぞれの自宅に消防服と長靴を準備しています。

火災の際、実際に出動することもあるのですか。

火事があると消防署から連絡が入り、消防団分団のライングループで連絡を取り合い、ポンプ車で現場に向かうこともあります。消防団はプロではありませんから、消防署の方々が消化活動に集中できるようにするのが主な役割ですね。周辺の交通整理や火災後のホースの片付けなどを行っています。

つくばみらい市の地域の良さはどんなところですか。

近所の農家の方が良くして下さって、新鮮な野菜をたくさん頂きます。家族や社員だけでは食べきれなくて、消防団の仲間とかみんなに配ります。そうするとまたみんな喜んでくれてね。消防団で年齢に関係なくできた仲間が、地域の繋がりを強くしています。

家業である造園業や地域での活動について、熱くそして楽しげに語ってくれた高田武司さん。普段何気なく眺めて、自然にそうなっているのだと思い込んでいた風景も、高田さんのような造園業の方の尽力があってこそ、美しくあるのだなと実感しました。数年先を見据えての植栽づくり、ぜひ取り入れてみてはいかがでしょうか。

有限会社 東関東植物園

住所 : 〒300-2306 茨城県つくばみらい市南太田756 (Map)

TEL : 0297-58-6142

FAX : 0297-58-6105

営業時間 : 7:00~17:00

定休日 : 日曜日

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