vol.18:スペイン菓子工房 ドゥルセ・ミーナ 藤本 恭子

vol.18:スペイン菓子工房 ドゥルセ・ミーナ 藤本 恭子

  • 2023年6月28日 
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お土産守谷駅駅前・駅近

世界各国の食品が食べられる日本ですが、ちょっぴり珍しいスペインのお菓子。

実は、TX守谷駅から徒歩10分の「ドゥルセ・ミーナ」では、本場スペインと同じ味が楽しめるんですよ。

スペイン菓子工房「ドゥルセ・ミーナ」藤本恭子さんにお話を伺いました。

スペインでのお菓子修行

本場スペインでお菓子作りを学ばれたそうですね。

OL経験後、2004年から4年間スペインに滞在しました。

最初は語学留学でスペイン語を学び、その後レストラン、パン屋さん、アイスクリーム屋さん、そしてお菓子屋さんで修行。

スペインに滞在し、初めてスペインの郷土菓子を食べました。その美味しさに衝撃を受け、「こんなお菓子を自分で作りたい!日本でスペインのお菓子を広めたい!」と思ったんです。それでスペインでお菓子作りを学ぶことに決めました。

スペイン王室ご用達のパティシエ、パコ・トレブランカ氏に師事されたそうですね。

スペイン各地で食べてみて、美味しい!いいな!と思ったお店でお願いして、働かせてもらって。スペインでのシェフ修行は、一般的にそんな感じなんですよ。

スペイン南東部アリカンテのパコ・トレブランカ氏の工房で、本格的に1 年半修行しました。

スペインで働くなんてすごいですね!

働く時は、日本と同じように履歴書や志望動機の手紙を書くのですが、スペイン語で苦労しましたね。語学学校の先生に添削をお願いして。

苦労もありましたが、スペインの大らかな空気感が魅力的で、ずっと住みたいと感じていました。

スペイン菓子って?

スペイン菓子の特徴は?

オレンジやアーモンド、アニス、シナモン、オリーブオイル、ラードなどが材料に使われています。日本の洋菓子とはちょっと違いますよね。

素材はスペイン産のものが多く、素材そのもの、特に新鮮なアーモンドはとっても美味しいんですよ。

スペインは国土が広いですね。

スペインは国土が日本より広く、各地で気候風土もお菓子の材料も違います。

スペイン全土では、地中海エリアで栽培されているアーモンドが。

フランスに近い北部では、バターが。

地中海に近い南部では、地中海沿岸で多く栽培されるスパイス・アニスが、それぞれよく使われます。

写真:左からアニスリキュール、アニスホール、アニスパウダー

スペインにはよく行くのですか?

今はインターネットがありますが、以前は毎年滞在し、本屋さんや図書館 で郷土菓子について調べていました。情報を元に現地に行ってみて、知らなかった郷土菓子に出会って。

そうやって、新たなお菓子を商品に取り入れて来ました。

スペイン菓子屋として

気をつけていることはありますか?

みなさんがご存知ないお菓子を売っているので、お菓子の説明に気をつけています。

どんなお菓子なのか、味や食感をわかりやすく表現することで、美味しさが伝わった時が嬉しいですね。

素材へのこだわりを教えてください。

お菓子には保存料を一切使っていません。

小麦粉、バターなどの素材は、できるだけ日本産。今後はさらに茨城産も増やしたいです。

味のポイントとなるワインやアニスなどの香辛料は、スペイン産です。

お店での新たな挑戦は?

例年、秋に青森の紅玉を使ったリンゴ菓子を販売しています。

笠間の栗など、茨城県の旬のフルーツを使ったスペインテイストのお菓子を試作していますので、お楽しみに!

地域のみなさんへメッセージをお願いします。

ぜひ、ドゥルセ・ミーナに新しいお菓子を発見しに来てください。知らなかった美味しさとの出会いを楽しんでくださいね。

ドゥルセ・ミーナのスペイン菓子を通して、みなさまがスペインに興味を持つ機会になったり、小さなスペイン体験のお手伝いができたら嬉しいです。

スペイン菓子の紹介

焼き菓子部門

スペインに行ったことのない筆者は、藤本さんに、特にスペインらしさを感じられるオススメを教えてもらいました!

こちらです!

左側、花の形の「フロール」。セマナ・サンタ(イースター)やカーニバ ルで食べるシナモン風味の揚げ菓子。パリパリの食感です!

上中央「ルビオル」。地中海に浮かぶバレアレス諸島のお菓子。金糸瓜のジャムがサンドされたレモン風味のクッキー生地、軽い味わいです。

右上、「サンティアゴのタルト」は、キリスト教徒巡礼の地、サンティアゴ・デ・コンポステーラの名物菓子。アーモンド生地がしっとり美味しい!

下の、2つ入りの「ペルニーリャス」は、ラードを使ったクッキーのサクサク食感が楽しめます!

そしてこちらのキャンディのような可愛い包み紙!

ドーナツ型のロスコ・デ・ヴィノは、藤本さんイチオシのワインのクッキー。口の中でサクサクとほどけます。

丸型のポルボロンは、ロスコよりさらに軽い口溶け!こんなに口どけがはかないお菓子は、初めてかも!お店の一番人気です♪

初めて食べたのに、なぜか少し懐かしい。そしてまた食べたくなる!そんなお菓子たちでした。

夏期限定商品の紹介

季節ごとの楽しみがあるドゥルセ・ミーナ。今回は初夏なので、冷たいメニューもご紹介!

スペインのカクテル、サングリアのゼリー。アルコールがほんのり入った大人の味わいです。ご自宅で冷やして楽しみましょう🎵 サングリアって、こんな楽しみ方があるんだ!と大発見!

こちらはレモンシャーベット、シャンパン添え。ノンアルコールなのでテイクアウトで楽しめます♪  清涼感があるのにコクがあって、クセになる一品です。

(実際にはテイクアウト用カップで提供されます)

藤本さんからのお話とオススメ商品で、筆者もちょっとしたスペイン体験を楽しみました♪

2012年11月に藤本さんがひとりで設立した「スペイン菓子工房ドゥルセ・ミーナ」は、今では4人のスタッフを抱えるお店に成長。

スペイン関連の団体に、たくさんの季節のお菓子を依頼されることもあるという藤本さん。気負うことなく自然体で、スペインと日本の架け橋になっている姿が印象的でした。

お店では、スペインの焼き菓子を常時30種類ほど取り揃えているとのこと。

ウェブサイトからのご注文、ギフトラッピング、全国発送も可能です🎵

スペイン菓子工房「ドゥルセ・ミーナ」で小さなスペイン体験を!おすすめです。

スペイン菓子工房 ドゥルセ・ミーナ

所在地: 〒302-0131 茨城県守谷市ひがし野3-11-2

TEL : 0297-45-2740

URL : https://dulcemina.jp/

インスタグラム: https://www.instagram.com/pasteleria.dulcemina/

営業時間 : 10:00~17:00

定休日:日曜日、月曜日 不定休有

※営業日カレンダーも合わせてご確認ください ※

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シンヴィング編集部

1994年創刊の地域情報紙シンヴィング。 もっと『守谷』『取手』『つくばみらい』を合言葉に茨城県南地域の情報をお届けします。

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