vol.18:スペイン菓子工房 ドゥルセ・ミーナ 藤本 恭子
世界各国の食品が食べられる日本ですが、ちょっぴり珍しいスペインのお菓子。
実は、TX守谷駅から徒歩10分の「ドゥルセ・ミーナ」では、本場スペインと同じ味が楽しめるんですよ。
スペイン菓子工房「ドゥルセ・ミーナ」藤本恭子さんにお話を伺いました。
スペインでのお菓子修行
本場スペインでお菓子作りを学ばれたそうですね。
OL経験後、2004年から4年間スペインに滞在しました。
最初は語学留学でスペイン語を学び、その後レストラン、パン屋さん、アイスクリーム屋さん、そしてお菓子屋さんで修行。
スペインに滞在し、初めてスペインの郷土菓子を食べました。その美味しさに衝撃を受け、「こんなお菓子を自分で作りたい!日本でスペインのお菓子を広めたい!」と思ったんです。それでスペインでお菓子作りを学ぶことに決めました。
スペイン王室ご用達のパティシエ、パコ・トレブランカ氏に師事されたそうですね。
スペイン各地で食べてみて、美味しい!いいな!と思ったお店でお願いして、働かせてもらって。スペインでのシェフ修行は、一般的にそんな感じなんですよ。
スペイン南東部アリカンテのパコ・トレブランカ氏の工房で、本格的に1 年半修行しました。
スペインで働くなんてすごいですね!
働く時は、日本と同じように履歴書や志望動機の手紙を書くのですが、スペイン語で苦労しましたね。語学学校の先生に添削をお願いして。
苦労もありましたが、スペインの大らかな空気感が魅力的で、ずっと住みたいと感じていました。
スペイン菓子って?
スペイン菓子の特徴は?
オレンジやアーモンド、アニス、シナモン、オリーブオイル、ラードなどが材料に使われています。日本の洋菓子とはちょっと違いますよね。
素材はスペイン産のものが多く、素材そのもの、特に新鮮なアーモンドはとっても美味しいんですよ。
スペインは国土が広いですね。
スペインは国土が日本より広く、各地で気候風土もお菓子の材料も違います。
スペイン全土では、地中海エリアで栽培されているアーモンドが。
フランスに近い北部では、バターが。
地中海に近い南部では、地中海沿岸で多く栽培されるスパイス・アニスが、それぞれよく使われます。
スペインにはよく行くのですか?
今はインターネットがありますが、以前は毎年滞在し、本屋さんや図書館 で郷土菓子について調べていました。情報を元に現地に行ってみて、知らなかった郷土菓子に出会って。
そうやって、新たなお菓子を商品に取り入れて来ました。
スペイン菓子屋として
気をつけていることはありますか?
みなさんがご存知ないお菓子を売っているので、お菓子の説明に気をつけています。
どんなお菓子なのか、味や食感をわかりやすく表現することで、美味しさが伝わった時が嬉しいですね。
素材へのこだわりを教えてください。
お菓子には保存料を一切使っていません。
小麦粉、バターなどの素材は、できるだけ日本産。今後はさらに茨城産も増やしたいです。
味のポイントとなるワインやアニスなどの香辛料は、スペイン産です。
お店での新たな挑戦は?
例年、秋に青森の紅玉を使ったリンゴ菓子を販売しています。
笠間の栗など、茨城県の旬のフルーツを使ったスペインテイストのお菓子を試作していますので、お楽しみに!
地域のみなさんへメッセージをお願いします。
ぜひ、ドゥルセ・ミーナに新しいお菓子を発見しに来てください。知らなかった美味しさとの出会いを楽しんでくださいね。
ドゥルセ・ミーナのスペイン菓子を通して、みなさまがスペインに興味を持つ機会になったり、小さなスペイン体験のお手伝いができたら嬉しいです。
スペイン菓子の紹介
焼き菓子部門
スペインに行ったことのない筆者は、藤本さんに、特にスペインらしさを感じられるオススメを教えてもらいました!
こちらです!
左側、花の形の「フロール」。セマナ・サンタ(イースター)やカーニバ ルで食べるシナモン風味の揚げ菓子。パリパリの食感です!
上中央「ルビオル」。地中海に浮かぶバレアレス諸島のお菓子。金糸瓜のジャムがサンドされたレモン風味のクッキー生地、軽い味わいです。
右上、「サンティアゴのタルト」は、キリスト教徒巡礼の地、サンティアゴ・デ・コンポステーラの名物菓子。アーモンド生地がしっとり美味しい!
下の、2つ入りの「ペルニーリャス」は、ラードを使ったクッキーのサクサク食感が楽しめます!
そしてこちらのキャンディのような可愛い包み紙!
ドーナツ型のロスコ・デ・ヴィノは、藤本さんイチオシのワインのクッキー。口の中でサクサクとほどけます。
丸型のポルボロンは、ロスコよりさらに軽い口溶け!こんなに口どけがはかないお菓子は、初めてかも!お店の一番人気です♪
初めて食べたのに、なぜか少し懐かしい。そしてまた食べたくなる!そんなお菓子たちでした。
夏期限定商品の紹介
季節ごとの楽しみがあるドゥルセ・ミーナ。今回は初夏なので、冷たいメニューもご紹介!
スペインのカクテル、サングリアのゼリー。アルコールがほんのり入った大人の味わいです。ご自宅で冷やして楽しみましょう🎵 サングリアって、こんな楽しみ方があるんだ!と大発見!
こちらはレモンシャーベット、シャンパン添え。ノンアルコールなのでテイクアウトで楽しめます♪ 清涼感があるのにコクがあって、クセになる一品です。
(実際にはテイクアウト用カップで提供されます)
藤本さんからのお話とオススメ商品で、筆者もちょっとしたスペイン体験を楽しみました♪
2012年11月に藤本さんがひとりで設立した「スペイン菓子工房ドゥルセ・ミーナ」は、今では4人のスタッフを抱えるお店に成長。
スペイン関連の団体に、たくさんの季節のお菓子を依頼されることもあるという藤本さん。気負うことなく自然体で、スペインと日本の架け橋になっている姿が印象的でした。
お店では、スペインの焼き菓子を常時30種類ほど取り揃えているとのこと。
ウェブサイトからのご注文、ギフトラッピング、全国発送も可能です🎵
スペイン菓子工房「ドゥルセ・ミーナ」で小さなスペイン体験を!おすすめです。
スペイン菓子工房 ドゥルセ・ミーナ
所在地: 〒302-0131 茨城県守谷市ひがし野3-11-2
TEL : 0297-45-2740
URL : https://dulcemina.jp/
インスタグラム: https://www.instagram.com/pasteleria.dulcemina/
営業時間 : 10:00~17:00
定休日:日曜日、月曜日 不定休有
※営業日カレンダーも合わせてご確認ください ※
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