今、もう一度考える。自然災害への備え 〜「家」編〜

今、もう一度考える。自然災害への備え 〜「家」編〜

  • 2020年10月2日 
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住宅災害対策


吹き抜ける風が涼しく感じられる季節となりましたね。
同時に、台風や暴風雨、豪雨にともなう
洪水の被害も心配な時期となりました。
今や、季節や場所を問わず
毎年のように日本各地で自然災害が起き、
甚大な被害が報告されています。
一人一人が自然災害に備えて
日頃から意識しておきたいものです。


今回は家族の命を守る「家」の備え。
住む場所が被災すると、誰しも焦ってしまいます。
そんな時に落ち着いて行動できるよう、
住宅が被害に遭った場合の
対処方法を考えてみませんか?
取手市で25年以上もの間
地域の家づくり支えてきた
住まい工房ナルシマの成島敬司社長に
お話しを伺いました!

台風や大雨で家が壊れた!
というお問い合わせはありますか?

台風で関東が暴風域に入り、
通り過ぎるまでの間に
お客様からのお問い合わせが一気に増えます。
局地的な大雨の際もお問い合わせが多くなります。

具体的に家のどの部分の破損が多いですか?

暴風被害では、屋根瓦が飛んだ、
ガラスが割れた、外壁がはがれた、などです。
豪雨被害では、床下浸水した、
雨の勢いで雨どいが割れた、などの
相談の連絡が多いです。

日頃から注意しておくことはありますか?

意外と盲点なのが敷地内にある樹木等です。
地植えの場合でも暴風で倒れて
住居が被害に遭った例もあります。
倒木の撤去も想定外の費用が
必要になる場合がありますから、
日頃から気を付けてみておきましょう。

事前にできることはありますか?

外壁や垣根などは、普段から気に掛けておけます。
特に、台風や豪雨の後は、
お問い合わせが増えますので、
場合によっては、
お待たせすることもあるかもしれません。
壊れる前から修繕するというのは、
実行しづらいかもしれませんが、
事前の修繕も検討して頂きたいです。
破損したものが飛ばされて誰かにケガをさせる、
別の箇所を破損させるといった
二次被害を起こさないためにも、
普段から注意しておきたいですね。

水害に対して備えられることはありますか?

必ず、ハザードマップを確認しておきましょう。
住んでいるエリアがどのくらい
浸水の危険があるのか把握しておくことが大切です。
もし、浸水の危険がある場合は、
保険で備えることも防災の一つです。
火災保険に加入しているか、
特に水害に対して補償があるかを
確認しておきましょう。

実際に被害に遭った場合はどうすれば良いですか?

必ず地域の工務店、
いつもお世話になっている住宅メーカーなどに
連絡してください。
災害が起きた時には、
その不安な気持ちにつけ込む悪徳業者も横行します。
突然訪ねて来る、決断を急がせる、
見積もりも出さずに作業を始めようとする業者には、
じゅうぶん注意してください。
焦らずに落ち着いて、
心配な時は家族や親せきに相談してください。

CHECKPOINT!

  • 焦らずに落ち着いて行動する
  • 日頃からお世話になっている
    工務店に相談する
  • 決断を急がせる業者は要注意!

 

費用はどのくらい掛かりますか?

修繕場所によって異なりますが、
足場を組む屋根や高所の作業となると
100万円近く掛かる場合もあります。
まずは、地域の工務店等に相談してみてください。
自治体によっては支援金や貸付金の制度が
設けられている場合もあります。
補修の資金が心配な場合は
一度問い合わせてみると良いでしょう。

取材協力:住まい工房ナルシマ
明治時代創業の材木店「成島商店」から始まり、平成5年に設立された「住まい工房ナルシマ」。
木を知り尽くしているからこそ、心地良い「木の家」づくりを得意とする。
親身になってお客様の声に耳を傾け、地域のお客様の家づくりに関わる。

 


保険の面から見た、
住宅が被害に遭った場合の対処方法は
10月3日10時からこちらでお知らせします。

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シンヴィング編集部

1994年創刊の地域情報紙シンヴィング。 もっと『守谷』『取手』『つくばみらい』を合言葉に茨城県南地域の情報をお届けします。

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