働く女性の家づくり 第5回「効率的に家事ができるキッチンとは」

働く女性の家づくり 第5回「効率的に家事ができるキッチンとは」

  • 2019年2月1日 
  • (0) 
  • Facebook
  • Twitter

働く女性の家づくり

このコーナーは専門家に、家づくりのことを女性目線で取材をしていくコーナーです。
第5回目の今回はキッチンです。家事の中でも、
とくに時間と手間がかかる食事の準備を効率的に行えるキッチンにするための工夫について、
レジェンドホームの石塚秀幸さんに伺いました。
 

キッチンの要望でもっとも多いことは何ですか

 
収納を多くしたいということですね。
今、アパートなどに住んでいる方は、収納の少なさに不便を感じていることが多いようです。
 

収納はどのように設ければいいでしょうか?

 
最近のシステムキッチンのほとんどは、シンクやコンロ下が引き出しになっていて、
鍋やざる、包丁やまな板、調味料まで効率よく収納できるように工夫されています。
同じ大きさでも入る容量が増えているのでだいたいの調理器具は収納できます。
 

キッチンにはいくつかタイプがありますが、どう選んだらいいでしょう。

 
開放感があってオシャレなイメージのアイランドキッチンが人気です。
特にフルフラット型に憧れる人が多いのですが、キッチンが丸見えになってしまうので、
このタイプはこまめなお手入れが欠かせません。普段から掃除ができてキレイにしておける人向けです。
 
そこで、主流なのが腰壁やカウンターを前面に設けた対面カウンター型ですね。
これなら家族とコミュニケーションをとりながら料理ができ、ある程度キッチンを隠すことができます。
また料理に専念したいという人は、あえて壁に面してキッチンを設置したり、
キッチンとリビングを分けたりという人もいます。
壁に面してキッチンを設置するのは、以前は一般的なスタイルでした。
このタイプはダイニングテーブルとの間に収納付きカウンターを設けると、
料理中のものなどを一時置けたりして、意外と使い勝手がいいです。

 
 

間取りを考えるうえで、気を付けることはありますか

 
動線がなるべく短くなるようにすることです。
朝ご飯を作りながら洗濯機を回す方なら、キッチンのすぐ横に洗面所や洗濯機置き場があると便利ですよね。
その際、洗面所は2方向から出入りできる回遊動線にすると、
家族はキッチンを通らずに洗面所に行けるので、動線がぶつかることもありません。
使い勝手は各家庭によって異なるので、家族全員の動線を考えて、効率よく動ける間取りを考えましょう。

 

家族の協力も大切です。家族にも手伝ってもらえるアイデアはありますか。

 
コンロを三口のものにしてはいかがでしょう。
よくある三角形に並んでいるものではなく、横一列に並んでいるトリプルワイドのコンロがあり、
これなら二人並んで調理しても窮屈さはありません。
その分、幅はとってしまいますが、フラットなIHコンロならコンロを使わないときは調理台として使えるので、
効率的にスペースを利用することができるでしょう。
ちなみに、今はガスが自由化されて、ガスを選ぶ方も増えてきました。
どちらがいいかは好みですので、ショールームや料理教室などで使い勝手を体験してみましょう。

 

働く女性の多くは、できるだけ家事を楽にしたいと思う方が多いです。

 
最新のキッチンの設備や家電は家事の負担を減らすため、さまざまな工夫がされています。
今や欠かせないものとなっている食器洗浄機も機能が良くなり、少量の水でよく落ちるようになっています。
掃除が面倒なレンジフードはファンの手入れが不要なものがあります。
シンクやコンロ、グリルなども汚れが付きにくく、お手入れが楽な素材や形状になっています。
さらに今後は「スマートHEMS(ヘムス)」が普及して、家事や生活が変わってくると思います。
 

「スマートHEMS」とは何ですか?

 
家電設備と連動して、家中のスイッチをつけたり、消費電力を把握して節電を促してくれたりするシステムです。
外出先からは、スマホからお風呂のお湯はりや、エアコンのスイッチのオンオフ、
電気錠の施錠を確認したりすることができます。
子供が帰ってきて家の電気をつけたら知らせが届くので、外からも安心できますよね。
その他にも洗濯機の運転終了を知らせてくれたり、炊飯器の予約ボタンの押し忘れを通知してくれるなどがあります。

 

理想のキッチンにするにはどうしたらいいですか?

 
キッチンは主婦のこだわりが詰まった場所ですよね。
そして、家族とコミュニケーションが取りながら家事ができたり、
家族がお手伝いしやすくなれば、もっとお料理が楽しくなるのではないでしょうか。
家族が仲良くできるキッチンを具体的にイメージしてみましょう。
そして、新築やリフォームの際は納得がいくまで相談されることをおすすめします。
 

今回の専門家は…


株式会社レジェンドホーム 店長 石塚秀幸さん
社、ハウスメーカー勤務を経て、家づくりに携わって15年目。 
家族にとって大きなイベントである家づくりに対して、
家族の悩みや希望を叶え、たくさんの喜びにあふれる住まいになるよう心がけている。
宅地建物取引士
2級ファイナンシャルプランニング技能士

アバター画像

シンヴィング編集部

1994年創刊の地域情報紙シンヴィング。 もっと『守谷』『取手』『つくばみらい』を合言葉に茨城県南地域の情報をお届けします。

投稿者関連記事

Comments
コメント

※は必須項目です。

CAPTCHA