(有)空色代表 くりはらまさとしさん

(有)空色代表 くりはらまさとしさん

  • 2009年5月9日 
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アート

ペーパークラフトのサイトとして常に上位にランキングされている「ブーーーンシティ」。そのサイトを友人と2人で運営しているのが、守谷市に住むくりはらさん。茶目っけたっぷりの、ほんわかとしたイラストからは、子どものままの心が見え隠れしている。

漫画本に付いてきた付録を毎月楽しみにしていたのは、いくつの頃だろうか。男の子は紙のスーパーカーを組み立て、女の子はキャラクターの着せ替え人形を相手にごっこ遊びをした時代。その頃子どもだった世代が、今、子育てをしている。守谷市大柏に住み、グラフィックデザインやイラストの仕事をしているくりはらまさとしさんもその一人。おもちゃのパッケージデザインや、英会話の本にイラストを描いたり、チラシのデザインなどを手掛けている。ペーパークラフトのサイト「ブーーーンシティ」を高校の同級生で取手市に住む坂上さん(有限会社イズ・デザイン代表)と二人で運営。子どもから大人まで人気のサイトとしてアクセス数も多い。

 

【子ども時代と今の仕事】

くりはらさんは東京に生まれ、子どもの頃に取手に引っ越す。白山西小、稲小、取手二中、松陽高校と学生時代を地元で過ごし、専門学校ではデザインの勉強をする。結婚後は都内で暮らしていたが、子どもが生まれたのを機に、取手市戸頭に住まいを移す。「東京はボールで遊べる環境ではなかったので。戸頭は公園もあるし、どこか東京っぽい雰囲気もあるけれど田舎なところが良かったです(笑)」。
小学生の頃を振り返ると、絵画を習っていた友達の影響でよく絵を描いていたそうである。漫画クラブに入り漫画を描いていたことも。「あの頃、絵と言えば漫画で、漫画から知識を得たこともたくさんありました。例えばボクシングの漫画で、どれだけすごいスポーツなのかも分かったし、人の気持ちも手に取るように伝わってくる。漫画の持つ力は大きいと思いましたね」。当時好きだった漫画はパタリロやドクタースランプあられちゃんだそうである。新取手にあるホビーショップ「ドリーム」は長い付き合いの店。ミニ四駆の大会に参加しスピードを競ったこともある。絵を描いたり、ラジコンで遊んだり、友達と無心で遊んでいた子どもの頃が、今の仕事に大きく関係している。

 

【守谷市大柏に引っ越し】

 勤めていた都内の会社が、那須に移転することになり、独立を決意。守谷市大柏に引っ越し田舎暮らしを始める。今は自宅がオフィス兼用となっている。会社が都内にあった頃は、一日の多くを会社で過ごし、家には寝に帰るだけだったこともあったが「今でも取引先は東京にありますが、データをメールでやりとりしたりするので、茨城でも仕事は出来るし、不便でもない。パソコンやインターネットを使った仕事は、田舎であればあるほど、便利だと感じますね。さらに遠方からの依頼だと、打ち合わせも電話やメールで済ませるので、一度も顔を合わせずに仕事をしたこともあります」。インターネットの普及で仕事の仕方も変わってきていると感じる。

 

【地域と子育て】

 守谷市大柏は、利根川に近く、自然に囲まれたのどかな地区。引っ越して今年で6年目になる。「トノサマバッタを久しぶりに見たんですよ。土手も近くて、探検するところもいっぱいある。子どもは友達の家に遊びに行き、庭でサッカーや野球をしてくる。いい意味での田舎が残っていると思います」。正月には地区の新年会があり、昔からのしきたりも残っている。仕事をしていると、近所の人が筍を持ってきてくれたり、庭に作った家庭菜園を見て畑仕事を教えてくれたり。最初は戸惑いもあったが、地域の人とのコミュニケーションが暮らしを楽しくしている。
「近所では、家で仕事をしている男性が少なくて、あの人何の仕事してるんだろう?と不思議がられたこともありましたが(笑)。サラリーマンの家庭に育ったので、父は家にいないものと思っていました。私の子どもは父親が家にいて、気配を感じて、それが当たり前だと思っている。そのポジションがいいかな」とくりはらさん。仕事の合間を縫って、キャッチボールをしたり、近所の子どもたちと遊ぶこともある。

 

【ペーパークラフトを楽しむ】

 仕事場には、パトカーや救急車、移動販売のクルマに働くクルマと「ブーーーンシティ」のクルマがずらりと並んでいる。ペーパークラフトで作ったクルマは、それぞれに個性的で、自分のキャラクターを持っている。「ブーーーンシティ」のサイトからダウンロードして紙にプリントすると、自分で作ることも出来る。
守谷市を走るコミュニティバス「やまゆり号」の利用者30万人達成を記念して作られたペーパークラフトもくりはらさんの作品。守谷市からの依頼は「守谷市の担当の方が、たまたまペーパークラフトのサイトを見て連絡をくれたのですが、その時点では守谷に住んでいるとは思っていなくて…」。世界共通のインターネットを通して、こんな近くから問い合わせが来る。それもインターネットを通して繋がる面白さなのかも知れない。

 

【子どもたちに伝えたいこと】

これからの子どもたちに伝えたいことは「(自分が男なので)男の子は何をやっても無駄にならないと思います。好きなことをしているのが一番。何でもお金というのは寂しいですよね。子どもの頃仮面ライダーにあこがれて、企業家になった人もいる。あしたのジョーを読んでボクサーになるかもしれないし、のだめカンタービレを読んで、音楽の道に進む子もいるかもしれない。また、漫画の話になってしまいましたが(笑)、漫画は日本の文化として、世界的に注目を浴びている。漫画ばかり読んでないでと叱らないで欲しいですね。時にはいたずらや悪知恵が役に立つかもしれません」。
イラストは何かを人に伝えるためには、誰にでも分かりやすく有効な手段とくりはらさん。「今は何でもあるので、困った時にアイデアが出てこない。料理でもいろいろなタレがあるので工夫して作らない。商業デザインは目的のあるものを1から作るので、どう工夫するかが大事になってきます」。
相手に分かりやすく伝える工夫。困った時にアイデアをひねることは私たちにも大切なことなのでは。

 

 くりはらまさとし Masatoshi Kurihara

1971年生まれ。絵のうまい近所の同級生の影響で、漫画や絵を描く楽しみを知り、松陽高校卒業後、専門学校を経て東京のデザイン会社に就職。
1999年    長男誕生を機に守谷市に移住。会社が地方に移ることになり独立。
2002年    デザイン会社有限会社空色を設立。
2003年    同じく地元で独立した坂上さん(高校・専門学校と同級生)と再会し、ペーパークラフトサイト「BOOOON! CITY」を制作。以後、お互いパパとして子育てを楽しみながらデザイン、イラスト、ペーパークラフトを軸に活動している。

「BOOOON! CITY」 http://www.isdesign.co.jp/boooon-city/

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シンヴィング編集部

1994年創刊の地域情報紙シンヴィング。 もっと『守谷』『取手』『つくばみらい』を合言葉に茨城県南地域の情報をお届けします。

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