つくばちゃんねる (株)シンプルウェイ代表取締役 大野 裕介さん

つくばちゃんねる (株)シンプルウェイ代表取締役 大野 裕介さん

  • 2009年3月21日 
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つくばが好きで、もっとつくばがいい町になって欲しいから、インターネットの情報サイトを通じて、町が元気になっていく、いい流れのきっかけ作りをしたい。

刻一刻と変わる、生の情報をいち早く伝えたい。インターネットならそれが可能になる。誰でも簡単に使える情報サイトがあれば、つくばがもっと住みやすく便利な街になるのでは。そんなサイトがないか検索したが、まとまった情報は出てこない。誰もやっていないなら、自分でやるしかない。自分にとって便利なもの、そしてつくばのみんなが使える便利なものを作りたい。大野裕介さんのそんな思いから「つくばちゃんねる」が始まった。

【便利な情報発信サイトをつくりたい】

筑波大学入学を機に、愛知県からつくば市に引っ越す。大学生時代はスピードスケートにのめり込んでいた大野さん。今も大会に参加したり、子供たちにスケートを指導したりしている。卒業後に就職した会社では沖縄営業所を立ち上げ、つくばと沖縄を行き来する生活を送る。つくばが好きで人と話すことが好き、その思いを活かした仕事をしようとつくばに戻り(株)シンプルウェイを立ち上げた。
つくばは開発が進み新しいお店も多くできている。総合大学もあり研究所も多く、道路は整備されて走りやすいし、TX線の開通で都内へのアクセスも便利になった。魅力のある町として発展をしているが、インターネットの環境はまだまだ遅れていると感じた。
良いものを持っている人や店が自ら情報発信をしているが、ばらばらにホームページがあるだけで、それをまとめるサイトはなかった。「つくばの口コミ情報が集まってくるサイトがあれば、どこの店が美味しいとか、ここでこんな活動をしているとか、つくばのことがいっぺんに分かって便利ですよね」と、ブログを使った情報サイトを開始する。ブログは携帯電話からも更新が出来て、検索もしやすい。読んだ人がコメントを入れることで、共通の趣味を持つ人が繋がっていく面白さもある。「私自身もつくばを歩いてみると、知らないこともたくさんあり、新しい発見があって、つくばを楽しむことが出来ました。みんなが知らない情報をまとめないともったいないと思ったんです(笑)」。

【ブログを通して見つけたこと】

インターネットは、全世界規模で繋がっているため、同じサイトに集まっていても、会う事はなかなかない。しかし、つくばちゃんねるは地域密着サイトのため、ブログを書いている人に会いに行くこともできる。「2008年の忘年会を、開催日3日前にインターネットで呼びかけたら、16・17人の人が集まってくれたんです。インターネットの世界からリアルな繋がりが出来る。それもこのサイトの面白さですね」。
会社を立ち上げて思う事は、やりたいことが見つかったら「とりあえずやってみよう」ということ。「始めてしまうと、成功させるためになんとかしなきゃと考えるようになります。始める前から考えすぎるのは良くない。考えすぎず行動に起こすこと。形から入らずに手の届く範囲から始めることも重要です」と大野さん。

【子供達に伝えたい事】

子供の頃はどんなお子さんでしたかと伺うと「実家は愛知県。静かなところで育ちましたが、どちらかと言うとやんちゃな悪ガキで、お調子者のガキ大将。学校の先生や親に怒られていました(笑)」と大野さん。
これからの子供たちに伝えたいことは「高校、大学と学生のうちはいくらでも失敗していいと思います。社会に出て成功している人は、いろいろな意味で体力がある。精神的なタフさや、困難を跳ね返す力を養うためには、何かに打ち込んで、経験を重ねることが大切だと思う。それは、何でもいいんです。勉強でもスポーツでも、遊びでも。今は打たれ弱い子が多いので、失敗もしたほうがいいと思いますね」。
大野さんは中学・高校とテニス部に所属。大学時代にスピードスケートに転向する。スピードスケートは、スポーツ人口が少なくどちらかと言うと「マイナーなスポーツ」だが、スピードスケートで培った体力と根性は今の自分の大きな武器になっている。
「指導している子供で、テニスとスピードスケートをやっている中学生がいるのですが、テニスでは1勝も出来ない。けれど、スピードスケートでは全国大会に出場しました。子供に1番を取らせてあげることが、とても大事なことなんです。私自身も小さなことでもいいから、1番を取りたい、そんな気持ちを持っていました」。

【これからの活動について】

つくばに来てから9年が過ぎ、つくばの街の良さを伺うと「静かで、街がきれい。中心地では田舎臭くないのに、ちょっと走れば田舎の風景が現れる。今ではTX線も出来たので、都内までの距離もぐんと短くなり便利になりましたよね。今でも新しいものがどんどん出来て、9年前に比べたら、びっくりするくらい。これからも変わっていく可能性を感じる街ですね」。
これからのつくばを「みんなで盛り上げたい。いいものは人に広めたいし、いいものを持っている人はどんどん出して欲しい。そうすると町の魅力が出てくると思います。人が元気にならないと、町は元気にならない」。さらに、住んでいる人同士のコミュニティーだけではなく、外から人が呼べるようなコンテンツを考えていきたいと大野さん。観光情報やつくばのライフスタイルを伝えていくなど、地域ナンバー1の情報サイトとして大野さんの提案はますます広がっていきそうだ。

■プロフィール

大野 裕介 Yusuke Ohno
1980年 愛知県小牧市生まれ
2004年筑波大学卒業 卒業後入社した会社では、沖縄営業所を全く一人で立ち上げ、つくばと沖縄を行き来する生活を送る。仕事の傍ら、沖縄で海岸清掃のボランティアを不定期で行う。
2007年拠点をつくば市に戻し、株式会社シンプルウェイ設立。
2008年地域密着つくばのポータルサイト「つくばちゃんねる」の運営開始。
業務内容:WEBコンテンツ制作・運営、WEBシステム開発、WEBコンサルティング
http://www.simple-way.co.jp/
http://blog.tsukuba.ch/

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シンヴィング編集部

1994年創刊の地域情報紙シンヴィング。 もっと『守谷』『取手』『つくばみらい』を合言葉に茨城県南地域の情報をお届けします。

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