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投稿日: 2018年5月31日

フラダンサー・インストラクター
中村 けいこさん

自然を崇拝するハワイの文化と人の心を癒すフラに魅せられて

自然を崇拝するハワイの文化と人の心を癒すフラに魅せられて

ハワイの伝統的な踊りである
フラと出会い、フラに魅せられ、
ダンサーとして指導者として
活躍する中村けいこさん。
雑誌の1ページに書かれた
フラの記事を読み、
導かれたように
一人のフラダンサーを訪ねた。
「フラを踊りたい」
最初はシンプルに
それだけの気持ちだったと語る
中村さんに、
その思いやフラの魅力について伺った。

偶然知ったフラの世界に惹かれ
レッスンに通ってフラの虜に

中村さんを取材に行った日は、
『Ka Pua ‘Ano Lani』
という曲のレッスンをしていた。
この曲は、花を大切な人に例えて、
その人への思いを歌い上げる曲だ。
ハワイの言葉には、深い意味があり、
解釈の仕方もいろいろだが、
中村さんは曲に込められた思いや
歴史的な背景などを語りながら、
丁寧に振りを教えていく。
フラの動作だけではなく、
根底にあるものまで伝えていきたい、
そんな思いが優雅な動きの一つ一つに表れる。
そして、生徒さんも
「けいこ先生の笑顔にいつも
癒やされているんです」と話す。

中村さんが、フラとの
衝撃的な出会いをしたのは16年前。
何気なく眺めていた女性誌に載っていた
フラについて解説した文章に目が留まった。
「フラは人の心を癒すことができるという
内容が印象的で、
直観的にぜひ踊ってみたいと思って、
そこに名前が載っていた
上原まき先生に早速電話をしました」。

直接スタジオに先生を訪ね、
「来週からいらして」と
言ってもらったものの、
スケジュールが合わず、
念願が叶ったのは4年後。
レッスンに通い始めると
「魅力的な先生の踊りに触れ、
フラがとても楽しくて、楽しくて」と
すぐに夢中になり、
数年後には指導者として、
フラの魅力を伝えるようになる。

自然を感じ、愛しい人を思い
気持ちを込めて踊る

中村さんがダンサーとしても
指導者としても大事にしているのは
踊りに思いを込めること。
「日常生活の中で
月を見て美しいと思う気持ちや、
風を感じ心地いいと思う気持ちを
覚えておいて
フラのためにとっておいて、
踊る時にそのときの気持ちを思い出して
って生徒さんたちに言うんです。
手の形で花を表しても、
そこで愛しい人を思い浮かべれば、
何倍も素適な花になります。
年配の方でも見ている方が
ドキッとするような表情をすることがあって、
それもフラの魅力。
思いが人を感動させるのかな」と中村さん。
友人や恋人、親、自然や故郷など、
いろんなことを大事にし、
思いをこめて踊ることで
観ている人に伝わり感動を呼ぶ。
そんな踊りができるようになって、
「フラは人の心を癒すことができる」という
意味が分かるようになったという。

「アロハの心」で自分を高め
みんなで調和する踊りを

「フラは私にたくさんの出会いをくれ、
世界を広げてくれました」と語る中村さんが、
最も感動したのがフラの有名な指導者、
クムフラ エド・コリアとの出会い。
その優雅で美しく思いやりに満ちた踊りに
すっかり魅了され、
フラの神髄を見た思いだったという。

フラはその人の人生も人柄も
全て表れることを
改めて実感したという中村さん。
「私にとってフラ以外の時間はすべて
自分を高める時間。
人とのコミュニケーションを大事にし、
常に謙虚な気持ちを持って
周りの人すべてに感謝することを
心がけることで、いろいろなことが
良い方向に変わっていくと思います。
フラはその時、その瞬間の積み重ねで、
何より一緒に踊る人との調和が大事。
それはハワイの人が大事にしている
「アロハの心」でもあり、
私も常に意識しています」と語る。

「アロハ(aloha)の心」とは、
「A/Akahai」は思いやり、親切、
「L/Lokahi」は調和、
「O/Oluolu」は礼儀正しさや温和な態度、
「H/Ha’aha’a」は素直な心や謙虚さ、
「A/Ahonui」は忍耐や努力を表す。
それは、日本人が昔から大事にしてきたものと
通じるものがあり、
中村さんの心の中にも
ストンと入ってきたという。
「子どもたちには、自分の殻を破ることや、
夢を叶えるための積み重ねを、
大人クラスでは、仕事や介護を背負っても、
ここに来ればフラを楽しむ仲間がいて
居場所があることが
伝わればいいなと思っています。
ハワイ語でオハナは家族ですが、
それは家族を超えた繋がりを意味していて、
その繋がりが広がっていくと嬉しい」。

辛いときも、落ち込むこともあるけれど、
それも自分のプラスになると考え、
改善点を見つけては
攻略していくという中村さん。
いろいろな側面を受け止められるような
人間になりたいと、笑顔で語る姿が印象的だ。

世界大会で準優勝
更に進化を目指す

一昨年は、フラの
二大世界大会の一つと言われる
キング・カメハメハ・フラ・コンペティションに
日本代表として参加した。
この大会は、古典フラ、現代フラ、
詠唱の学問・研究を助成し、
豊かな文化遺産を継承していくことを
目的とした大会で、
毎年6月にホノルルで開催されている。
日本大会を経て優勝チームだけが
参加できるこの大会に、
2016年、「ハーラウ ククイ マイ カヒキナ」
のメンバーとして本選から参加し、
「ワヒネアウアナ部門」で
見事準優勝を果たした。
「憧れのハワイで本場のダンサーと
同じステージで踊れた幸せと、
準優勝の結果を仲間と成し遂げ、
とても感激しましたが、結果に留まらず、
更に進化をしたいと思って
日々を過ごし今に至っています」と、
どこまでも謙虚で向上心を忘れない。

フラは、文字を持たなかった
ハワイの人々が、何かを伝える手段として
昔からあり、語り部として
生活に根ざしたものであった。
同時に、自然の神々を讃える
神聖な踊りでもある。
すべてのものに精霊(マナ)が宿ると信じ、
自然への感謝の気持ちと祈りを
とても大切にしてきたハワイの人々。
その思いに共感し、自然に畏敬の念をもち、
耳を傾け、自然を感じ身をゆだねることを
心がけているという。

そして中村さんにとってのフラは、
自分が生まれ育った場所や、
関わってくれた人たちを大切に思い、
感謝する気持ちにも繋がっている。
「フラで故郷に恩返しが
出来たらいいなと思っています。
フラは私の人生そのもの。
これからも伝承された文化を
真摯に受け止めて学びながら、
人の心を動かすフラを踊っていきたい」と
思いを語ってくれた。

プロフィール

自然を崇拝するハワイの文化と人の心を癒すフラに魅せられて

フラダンサー・インストラクター
中村 けいこ [Keiko Nakamura]

取手市生まれ、取手市在住。
2016年 キング・カメハメハ・フラ・コンペティション、
ワヒネアウアナ部門で準優勝。
ダンサーとしてハワイアンコンサートなどに
出演し、取手カルチャーセンター、
カルチャースクールアクロスモール守谷をはじめ、
我孫子市、取手市内で指導者を務める。
地元のイベントにも積極的に
協力・参加して、地域との関わりを大切にしている。

Instagram @pueokeiko https://www.instagram.com/pueokeiko/